エルフェンリート『Lilium』 【カタカナ歌詞】

アニメ「エルフェンリート」の主題歌から一転、海外の聖歌隊や合唱団から高い評価をえたラテン語曲『Lilium』。
その中でも稀少とされるロングVer.をカタカナ歌詞で書き起こしました。





二次元から教会へ…異例のアニメ主題歌


『Lilium』はアニメ「エルフェンリート」の主題歌。
00年代におこったジャパニメーション・ブームにのり、海外でも多くのファンを獲得しました。
ここでいうファンとは いわゆるオタク層。評価が飛び交い、グッズが流行り、同人界が盛り上がる…それで終わるはずでした。
ところが、ここで想定外の人たちが『Lilium』に反応します。
聖歌隊「おやっ」(えらいことになった
なんと聖歌隊や合唱団がこぞって絶賛し、合唱曲まで制作されたのです。

事の真相をかんたんに説明しますと…
『Lilium』の歌詞は聖書から抜粋した節に、劇中ヒロインを白百合に例えて当てはめたもの。そのクオリティがすばらしく、彼らの目に止まったというわけです。
また、稀少なラテン語曲という意味でも人気に(理由は後述)。
この曲の評価は依然として高く、現在も海外の合唱団や音大生などによって歌われています。





歌詞について


『Lilium』はラテン語で白百合の意味。歌詞もすべてラテン語となっています。
カタカナ歌詞は合唱などで明確に発音できるよう、ネイティブ発音を基に書き起こしました。

ちなみにラテン語は学問や教会音楽、ヴァチカンの教会公務で現役ですが、実は絶滅寸前までいったことのある稀少言語。(※1)
このため生声の資料が極めて少なく、カタカナ歌詞は20%ほど耳コピをふくんでいます。

『Lilium』には数種のバージョンが存在します。
今回、採用したのは とある理由から「幻のオリジナル曲」と称される野間久美子ロングバージョン。公式ではリリースされていないレアものです。
公式曲(ショートVer.)は歌詞の一部が省略されているだけなので基本的に共通です。
また、スペルの誤植問題(Quoniqm→Quoniam)にも対応済みです。(※2)

和訳については、作詞作曲を手がけたMOKA☆がブログで意訳歌詞を公開していますのでぜひご覧ください。

ラテン語の発音については歌うためのラテン語入門をご覧ください。





Lilium
アーティスト/野間久美子
アルバム/不明

歌詞


Os iusti meditabitur sapientiam,
オス・イウスティ・メディタビトゥル・サピエンティアム

Et lingua eius loquetur indicium
エト・リングワ・エイウス・ロクウェウトゥル・インディチウム

Beatus vir qui suffert tentationem
ベアトゥス・ヴィ(ル)・クウィ・スフェルト・テンタツィオネム

Quoniam cum probatus fuerit accipiet coronam vitae
クゥォニアム・クム・プロバトゥス・フエリット・アチピエット・コロナム・ヴィーテ



(C1)
Kyrie, fons bonitatis
キィリエ フォンス・ボニタティス

Kyrie, ignis divine, eleison
キィリエ イニス・ディフィネ エレイソン



(C2)
O quam sancta, quam serena,
オ・クァム・サンクタ クァム・セレナ

quam benigma, quam amoena esse Virgo creditur
クァム・ベニグマ クァム・アモエナ・エッセ・ヴィールゴ・クレディトゥル



(C3)
O quam sancta, quam serena,
オ・クァム・サンクタ クァム・セレナ

quam benigma, quam amoena
クァム・ベニグマ クァム・アモエナ

O castitatis lilium
オ・カスティタティス・リリウム



Ah...
(間奏)



※コーラス1、3 くりかえし※



エルフェンリート Blu-ray BOX
OSTおよびシングルカットの存在は不明。
国内ではメディアBOXの特典CDという形で収録されています。(ただしショートVer.とアレンジVer.のみ)










補足


※1
歴史と伝統を重んじるヴァチカンといえど公務以外はイタリア語。1960年代の第2ヴァチカン公会議でラテン語典礼のしきたりが自由化され、20世紀末にはほんとうに絶滅が危ぶまれた。
しかしインターネットの普及によって保全活動がさかんになり、一命を取りとめたという皮肉な過去がある。
元ローマ教皇ベネディクト16世はこういったインターネット・メディアの導入に好意的で、みずからもラテン語の保全と復興に尽力していた。

※2
正規のスペルと読み方は「Quoniam(クゥォニアム)」。Quoniqmという単語は存在しない。
海外では音源に従って「クゥォニクム」や、qを省略して「クゥォニム」などと歌われており、若干の混乱がみられる。





スポンサードリンク